長雨続きで下界が困っているのでお天道さまは風に命じて雨雲を吹き払う。それに不満を覚えた雨たちは、あの手この手でお天道さまにおしかりを受けないように雨を降らせる方法を考える。

金時にへこまされ箱根の先へ逃げ出した見越し入道は百物語の脅かし役などで儲けてばけもの仲間に金を貸してやるほどに成功する。

武者尽くしを化物で、という版元からのリクエストにこたえるべく案をねりながらうたた寝すると夢に蛇、蛙、なめくじりの三虫が表れたので虫尽くしにしようと思い立つが…？

https://honkoku.org/app/#/transcription/5051F776DC9782894814A2CB8448D8AC/1/ # 上記リンク先ではくずし字の原典と、それを現代の文字に置き換えた翻刻文の両方を読めます。ばんもつこづかいちょう 万物小遣帳発行年：1796（寛政八） 作・画：十返舎一九 …

坂田金平に妻のうぶめが踏み殺されて怒った見越し入道は敵討ちを思い立つ。しかし見かけによらず小心者で、自分では行かず息子に言い含めて旅に出す。その息子もやっぱり小心者で…

ばけものたちの一年の暮らしを描く。

三つ目入道の娘、ろくろ首のお六が行方不明になる。どうやら金平にさらわれたようだ。金平と聞いて誰もがしり込みするが、見越し入道がお六救出に名乗りを上げる。

妖怪の子供なのに人間のように五体満足に生まれてしまったもゝ太郎と、ろくろ首なのにひきつけをおこして首が縮んでしまい、人間の娘のようになったお六の物語。