@chinjuhさんと読む草双紙・はてな出張所

ばけものが出てくる草双紙のあらすじ等をまとめたものです。草双紙は江戸時代の絵本です。

化物箱根先(ばけものはこねのさき)

https://honkoku.org/app/#/transcription/D38C18AAAA6651E81E65D5BDF69F7A7B/1/
# 上記リンク先ではくずし字の原典と、それを現代の文字に置き換えた翻刻文の両方を読めます。

ばけものはこねのさき
化物箱根先
発行年:1778年(安永七)
作:不明
画:鳥居清長

登場人物

見越し入道、化物の頭
きつね
たぬき
一つ目小僧
猫又
 …など妖怪たち

物語

 野暮と化物箱根の先と言われる世の中で、なにか変わった化け方がないかと、総座頭の見越し入道以下、ばけものたちが寄り合って化け方の研究をする。草双紙を買いあさって読み、人間(化け方の素人衆)の暮らしを観察するが、役者が舞台の上で化けたと言っては驚き、年増の女性が振り袖を着て若作りをするのを見ても驚き、これはかなわぬと荷物をまとめて江戸から逃げ出す。

f:id:chinjuh3:20211122101643p:plain
芝居を見て、役者が化けたと驚く妖怪たち