化物仲間破(ばけものなかまわれ)
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# 上記リンク先ではくずし字の原典と、それを現代の文字に置き換えた翻刻文の両方を読めます。
ばけものなかまわれ
化物仲間破
発行年:1783(天明八)
作:伊庭可笑
画:北尾重政
登場人物
ばけものの頭、見越し入道
ももんぢぃ
その娘、雪女
かっぱ
その他ばけものたち
きつね、見越しを討とうとたくらむ
たぬき、その仲間
物語
見越し入道はただ首が長いだけでばけものの親玉だが、狐や狸は何にでも化けられる。本当の化物の頭は狐・狸である、ということで狐狸軍団が見越し入道に下克上。
見越し軍は雪女を送り込み、色仕掛けで狐を討つつもりだったが、色男に化けた狐に雪女はめろめろ、見越しを裏切って狐に寝返る。
そののち両軍は大合戦となるが、ばけものは死なないので勝負がつかない。そこへ、足柄山で隠居していた坂田金時が現れて仲裁し和睦が成立。
きつねは見越しの支配を受けたくないと姿を消し、数多くの鳥居を飛び越えて稲荷大明神になり人間の守り手となる。雪女はどうなったかというと、お子様がたが雪を見て「ゆきやコンコン」と言うので何があったか察してください、と終わる
メモ
- 化物の頭は見越し入道
- 坂田金時は足柄山で隠居中
- おばけは死なない説
- ほかの本では死ぬ、あるいは成仏して、戻ってこなくなるケースもあったと思う。
- ここを先途と
- きつねは変幻自在ゆえに梅干しに化けて人間に食べられたことがある
- 子供が雪を見て「雪やこんこん」というのは雪女が狐と添い遂げたから