妖怪仕内評判記(ばけものしうちひょうばんき)
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ばけものしうちひやうばんき(ばけものしうちひょうばんき、ようかいしうちひょうばんき)
妖怪仕内評判記
出版年:1779(安永八)
作・画:恋川春町
登場人物
化物の座頭、大入道
きつね太郎
たぬき次郎
青鷺(アオサギ)
見越し入道
ろくろ首
山姥(やまうば)
一眼童子(いちがんどうじ)
河童
夜なべの火灯
塗桶(真綿を作る道具)
姑穫女(うぶめ)
雪女
豆腐小僧
大腕
大の毛足
油なめの禿(かむろ)
こうもり(人の血を吸う)
たぬき(野衾)
のづち(人の姿で目鼻がなく頭のてっぺんに口がある)
ぬつへつほう
大頭
面女(つらおんな)
物語
ばけものは夜しか出られない弱い者で、人をおどかしてばかりいて自分たちの力量がよくわかっていない。そこでばけものの座頭・大入道はばけもの仲間を集めて化け比べをさせ、役者の評判記のように評価していくことにした。
その他メモ
・化物の親玉は大入道。
・見越し入道はすでに引退して出勤(人をおどかす仕事)はないが、このお祭り騒ぎに駆り出されてろくろ首と首で綱引き勝負をしている。
・ろくろ首がおたふく顔(千代というぽっちゃりした売春婦が人気だった事から)
・野衾は狸の金玉八畳敷きのことでムササビではない。
・豆腐小僧はいたちが化けたもの。
・野槌は人の姿で目鼻がなく頭のてっぺんに口がある。