変化物春遊(ばけものはるあそび)
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# 上記リンク先ではくずし字の原典と、それを現代の文字に置き換えた翻刻文の両方を読めます。
ばけものはるあそび
変化物春遊
発行年:1793(寛政五)
作:桜川慈悲成
画:歌川豊国
物語
不思議な話を集めたオムニバス。
- 雨でも消えない青い火が燃える柳の木。青鷺の仕業。
- 大和の国で毎年人さらい。古井戸で歳を経たひきがえるの仕業。
- ある遊女屋の廊下に現れる化物。毛女郎。
- 雨降り小僧。雨の降る夜に大きな笠をかぶりちょこちょこ歩く。
- 夜大船に怪しの者が現れて桶を貸せと言ったら、必ず桶の底を抜いて与えること。船幽霊。
- 一つ目はもと二つ目だったが、自分の子・山わらわが化物になりたいと願ったので片目をくり貫いて子に与えたため一つ目となった。
- ある大商人に仕える飯炊き姥が夫の浮気を聞いて鬼婆となる。
- 鷲塚八平次の子がある夜「座頭を殺したのはこんな夜か」と聞くので「なぜそれを知っている」と問いただすと座頭の霊が現れ、自分が教えたという。
- 錦という女郎が毎夜うなされるのは、騙した僧侶が身を投げて死に夜な夜な化けて出るから。
- 越後の大入道がなぜ自分を出さないのか、子供衆が恐がらないからか、と出てきて子供たちと鬼ごっこなどして遊び人気を取る。
メモ
- どうしたもんだ興徳寺のももんじい
- 高印(鼻が高い→鼻が高印とつなげる洒落)
- 子を捕ろ子捕ろ(子供の遊び)