@chinjuhさんと読む草双紙・はてな出張所

ばけものが出てくる草双紙のあらすじ等をまとめたものです。草双紙は江戸時代の絵本です。

二日替(ふつかがわり)

坂田金時と渡辺綱にはぞれぞれ時太郎、綱次郎という息子がいるが、どちらも平和ボケした憶病者だった。このほど殿のおおせで化物を生け捕らねばならなくなり一計を案じた二人は…?!

大時代唐土化物(おおじだいからのばけもの)

戯作者の洒落斎(しゃらくさい)はありきたりのばけものの物語ではなく、恐くないばけものを新しい本に出そうと思いついて考えているうちに寝てしまう。夢の中に次々と化物が現れて…

万物小遣帳(ばんもつこづかいちょう)

https://honkoku.org/app/#/transcription/5051F776DC9782894814A2CB8448D8AC/1/ # 上記リンク先ではくずし字の原典と、それを現代の文字に置き換えた翻刻文の両方を読めます。ばんもつこづかいちょう 万物小遣帳発行年:1796(寛政八) 作・画:十返舎一九 …

化物和本草(やまとほんぞう)

本草綱目のような博物書の体裁で、当時の流行りなどを茶化すギャグ要素の濃い読み物。

妖怪雪濃段(ばけものゆきのだん)

化け修業中の見越し入道(正体はむじな)と武者修行中の坂田金平の戦い。

変化物春遊(ばけものはるあそび)

怪異譚を集めたオムニバス。青鷺、ひきがえる、毛女郎、雨降り小僧、船幽霊、一つ目と山わらわ、姥、鷲塚八平次と座頭、僧侶の霊、越後の大坊主。

化物一家髭女(ばけものひとつやのひげおんな)

惚れた女や忠実な奴を、次々に切り殺して逃げる郷介。死人たちは霊となり郷介を悩まし、殺された女の夫が仇を討つ。

怪物つれつれ草 (ばけものつれづれぐさ)

https://honkoku.org/app/#/transcription/3168C38CA07F0052F8EB909E3C4B46AC/1/ # 上記リンク先ではくずし字の原典と、それを現代の文字に置き換えた翻刻文の両方を読めます。ばけものつれづれぐさ 怪物つれつれ草 発行年:1792(寛政四) 作・画:山東京伝…

大昔化物双紙(おおむかしばけものぞうし)

一つ目の豆腐小僧が父からばけものの頭の座をゆずり受け諸国化け修業に出かけ、紆余曲折のすえ越後の三つ目大入道となるまでの物語。

化物通人寝言(ばけものつうじんねごと)

世の中が大通の時代になり、大通の言葉たちが化けて遊び始めるが、金がなくなり、仕方なく野暮にとりついて家を抵当にいれさせようとしたところへ…

化物敵討(ばけものかたきうち)

坂田金平に妻のうぶめが踏み殺されて怒った見越し入道は敵討ちを思い立つ。しかし見かけによらず小心者で、自分では行かず息子に言い含めて旅に出す。その息子もやっぱり小心者で…

化物仲間破(ばけものなかまわれ)

ほんとうの化物は何にでも自由にばけられる我々のことだと狐と狸が見越し入道に勝負を挑む。

歌の化物一寺再興(うたのばけものひとでらさいこう)

歌詠みの妖怪という昔話の類話。古寺に住み着いた妖怪が和歌の下の句ばかりを詠んで人を悩ますが、旅の僧侶が上の句をつけて悟りの心を説くと妖怪たちは成仏して消えて行く。

場戯嘉話古手返/紺屋百物語

近年すたれているばけもの人気をどうにかするため狐たちが相談し、人間から金をとって注文通りに化かしてやる新しい商売を始める。

年中行状記(ねんじゅうぎょうじょうき)

ばけものたちの一年の暮らしを描く。

信有奇怪会(たのみありばけもののまじわり)

三つ目入道の娘、ろくろ首のお六が行方不明になる。どうやら金平にさらわれたようだ。金平と聞いて誰もがしり込みするが、見越し入道がお六救出に名乗りを上げる。

化物楽屋異牒(ばけものがくやいちょう)

狐のこんかい(吼噦、狐の鳴き声)は大通になりたいと思って人間に化け、京伝の店で通を一袋買って大通をきどり、妖怪仲間たちを集めて通の講釈をする。妖怪たちは時代遅れになりパッとしない状態だったが、こんかいの講釈で大通になったつもりで吉原へ行く…

化物夜更顔見世(ばけものよふけのかおみせ)

人間が百物語をすると百話目にばけもの仲間の誰かが出て行く決まりになっている。それならばけものが人間の噂を順に百度話したら人間が出てくるんじゃないかと、越後の大坊主は仲間を集めて百物語を始める。話終わるたびにひとつずつ灯を消していき、最後の…

水虎十弐品之圖(すいこじゅうにひんのず)

この本は草双紙ではなくて、12種類の水虎(河童のこと)の図と、捕獲例や目撃例、伝説などを集めた江戸時代の印刷物です

妖怪仕内評判記(ばけものしうちひょうばんき)

ばけものは夜しか出られない弱い者で、人をおどかしてばかりいて自分たちの力量がよくわかっていない。そこでばけものの座頭・大入道はばけもの仲間を集めて化け比べをさせ、役者の評判記のように評価していくことにした。

夭怪着到牒(ばけものちゃくとうちょう)

妖怪は恐れる心が反映したものだと言うが、そうとばかりは限らない。化物の親玉見越し入道は黒日(暦上の凶日)になると手下の化物どもを集めて寄り合いをしていた。しかし朝比奈三郎が躍り出て妖怪たちをすべてやっつけたので、もう恐いものは残っていない。…

化物尽(ばけものづくし)

妖怪の子供なのに人間のように五体満足に生まれてしまったもゝ太郎と、ろくろ首なのにひきつけをおこして首が縮んでしまい、人間の娘のようになったお六の物語。

化物世帯氣質(ばけものせたいかたぎ)

ばけものたちが見境なく人をだまし脅かすのをやめないので、見越し入道は金時に相談に行く。金時は適材適所をみきわめて家業を作ってやればいたずらはやめるだろうと助言する。見越しはその通りにすすめるが、古寺のたぬきとのらねこが言うことを聞かないの…

亀山人家妖(きさんじんいえのばけもの)

https://honkoku.org/app/#/transcription/BDACF317FE25F56E44CD7C9F955385EB/1/ # 上記リンク先ではくずし字の原典と、それを現代の文字に置き換えた翻刻文の両方を読めます。きさんじんいえのばけもの 亀山人家妖 発行年:1787(天明七) 作:朋誠堂喜三二…

妖相生の盃(化物三つ目大ぼうず)

ろくろ首のお六と見越しの介は一目会ったその日から相思相愛の間柄。しかし親同士は敵対しており…二人の恋の行方はいかに?!