@chinjuhさんと読む草双紙・はてな出張所

ばけものが出てくる草双紙のあらすじ等をまとめたものです。草双紙は江戸時代の絵本です。

ブログ筆者の本

 紙の本ではなくて、Kindleキンドル)用の電子書籍です。キンドルは、スマートフォンやパソコン(Windows | MacOS)にインストールできる電子書籍リーダーです。キンドル専用端末はなくても読めます。

 どれもくずし字で書かれた古典作品を翻刻して、現代語訳をつけたりしたものです。挿し絵がある場合は絵に着色なんかもして見やすくしてあります。楽しみで読むために作ったものなので、必ずしも直訳になってないかもしれませんが、そこらへんは御愛嬌でお許しくださいませ。

 だいたい300〜500円くらいの値段設定になっています。キンドルUnlimitedにも対応しています。

 ずっと手元に置きたい場合や、1冊だけでいい場合は買い取るのがお得です。この場合はキンドルのサービスが続くかぎり手元に残ります。

 4冊以上見たい、一度見たら気が済む、という場合は1ヶ月だけUnlimited会員になるとお得です(会費は1ヶ月980円だったと思います)。会員をやめると見られなくなっちゃいますが、再度入会すればまた見られるようになります。読み放題に対応した漫画なども読めますよ。

最新刊

▲化物昼寝鼾/箱根の先系の物語で、人に恐がられなくなった化物がどうにかして人を化かして恐がられたいと人間の芸者さんに流行を習います。当時の流行を詰め込んだみたいな文章になっていて、そのまま訳すと訳してあるのにさっぱりわからない文章になってしまうので、現代語訳は今時の流行り言葉を取り入れて訳してみました。


既刊

▲化物七段目/見越し入道の息子ののっぺら入道が化けることでは世間にウケないのに悩み、相州切通から化地蔵をまねいて御開帳を企画します。

▲化物箱根の先/野暮と化物箱根の先と言われる時代、江戸の人たちは子供でも化物を恐がらなくなりました。このままではいけないと、化物の総座頭・見越し入道が仲間を集めて化ける研究をはじめます。

▲妖怪着到帳/黒日(暦の上の縁起の悪い日)になると、化物たちが集まってきて宴会を始めますが、どんなに恐ろしい化物が集まっても、結局は朝比奈がぜんぶやっつけてくれる、というお話。どちらかというと妖怪図鑑みたいな本です。

▲飛た間違矢口噂/これは化物の話ではなくて、ある夫婦が嵐の夜に雷のショックで性格が入れ替わっちゃう話です。

▲満次郎漂流記:ジョン万次郎の物語/これも化物の話ではなくてジョン万次郎のドキュメンタリーみたいなやつです。嵐で無人島に流れ着き、アメリカの捕鯨船に救われてハワイらしき島に住むようになり、なんとか日本にもどりたいと苦労します。草双紙ではないんですけど挿し絵も少し入ってます。もとはくずし字で書かれた古文なんですが、この本には現代語訳だけ収録したと思います(自分で作った本なのによくおぼえてなくてごめんなさい)。

備前加茂化生狸由来記/備前加茂に魔法様と呼ばれる狸をまつった神社があるんですが、その由来記です。もともと唐の狸だったようですが、神国日本にあこがれて海を渡り、メス狸と結ばれ、人から犬をけしかけられたりするうちに一度は人を害する物になってしまうんですが、最終的には人の暮らしを守る神になるという話。これは文字だけです。

▲勝五郎再生前生話/勝五郎は幕末から明治初期にかけて実在した人で、前世の記憶があったとされています。平田篤胤の弟子(?)で、篤胤本人が勝五郎から聞き書きしたものは岩波文庫にあるんですが、このバージョンは冠山(池田定常)というお殿様が勝五郎の祖母から聞き書きしたものです。文字だけ(しかも横書きかもしれないです…縦書きにしてアップロードしなおしても反映されなかったので><)。

▲現代語訳:羊太夫栄枯記/群馬の伝説に、羊太夫という人が奈良の都まで馬に乗って日参していたというのがあるんですが、その羊太夫の家がどう栄えて、どう滅びていったかの壮大な物語です。これは文字だけ。しかも現代語訳のみ。

▲於六櫛基礎仇討/これは最初の頃に作ってみたもので、現代語訳はなくて古文だけです。木曾の名物でお六櫛という、櫛(くし)があるんですが、それを作ったお六という女性の話です。わたしも昔作ったので細かい筋を忘れてるんですけど、夫を守るために拷問されたりして、かなり壮絶な話だったと思います。オリジナルには挿し絵もあったんですが、所蔵してる図書館に使用許可をとるのがだるいなあと思い、(だって、あまり売れそうもないですし…汗)文字だけ収録しました。


 於六櫛以外はどの本も現代語訳をつけたと思います。最初の頃に作った本(お六櫛とか勝五郎とか)は横書きかもしれなくて、あまり体裁がよくないと思います。全部キンドル用の電子書籍なので注意してください。Amazonで購入して(もしくはUnlimited会員になって)、キンドル Kindle で読みます。

 キンドル自体はスマホとパソコンに無料でインストールできます。特別な機械は必要ありません。初めてだと買い方がよくわかんないかもしれないんですが、わからないことはAmazonに聞いてください、わたしもよくわからないです(真っ青)